家具を育てる。オイルメンテナンスのすすめ

ヴィンテージの家具は、使うほどに艶を増し、しっとりとした風合いになるのが魅力です。けれど、乾燥や日々の暮らしの中で、少しずつその艶が失われていくこともあります。

そんな時は、ゆっくりとワックスを馴染ませてみるのが良いかもしれません。手をかけるほどに、木の色艶は深みを増していきます。ここでは、チークのローテーブルを例に、オイル仕上げの家具のメンテナンスの方法をご紹介します。

 

 

 

お手入れの前に、準備を

綿の布と、Amazonなどでも購入できる HOWARD Feed-N-Wax(ハワード フィーデン・ワックス)。ビーズワックス(蜜ロウ)、カルナバワックス、オレンジオイルからできた、自然由来のワックスです。液体のオイルと比べてベタつかず、自然な艶を出しながら木の表面をやさしく保護してくれます。

ヴィンテージ家具のリペアでは、亜麻仁油やひまわり油などの天然オイルがよく使われますが、これらは酸化しやすく、使用後の布を放置すると自然発火の恐れがあります。使用後は必ず水に濡らしてから処分するなど、取り扱いに注意が必要です。

その点、HOWARD Feed-N-Wax は自然発火のリスクが低く、半年から一年に一度のメンテナンスには適しています。

 

 

お手入れの順番

0. メンテナンスの時期
メンテナンスに向いているのは、秋や冬の晴れた日。湿気が少ない分、ワックスが乾きやすく、木の表面にも自然に馴染みます。



1. まずは水拭き / 乾拭きから
汚れがある場合は、水でぬらして硬く絞った布で全体を拭きます。そのあとは乾いた布で水気をしっかり拭き取り、よく乾かしてください。本棚など、あまり汚れていない家具であれば、乾拭きだけでも十分です。表面の埃や汚れを落としておくことで、ワックスがムラなく馴染み、きれいに仕上がります。

2. 小さな面で試す
いきなり全体に塗るのではなく、目立たない部分で少しだけ試してみてください。木の種類によって仕上がりが異なるため、色味や質感を確認してから進めましょう。



3. 薄く、丁寧に塗り広げる
布に500円玉くらいの量をとり、写真のように木目に沿って伸ばします。厚く塗る必要はありません。乾いてきたら、必要に応じて少し足していきましょう。








4. 20分ほど、待つ
そのまましばらく置いて、木がオイルを吸い込む時間をつくります。



5. 最後は、馴染ませるように拭く
20分ほど経ったら、きれいな布で余分なワックスを拭き取ります。やさしく丁寧に磨いていくと、木の表面に自然な艶が出てきます。

 

 

北欧のヴィンテージ家具の多くは、1950〜60年代に職人の手によってつくられたもの。そこからおよそ70年の時を経た今も、丁寧に手をかけてメンテナンスを続ければ、100年以上使い続けることができます。

是非、お家の家具で試してみてください。